西武がダブルストッパーで、ラストスパートを掛ける。平良海馬(22)、増田達至(34)両投手の起用について、辻発彦監督(63)は「打順の巡り合わせとか。対戦のあれ(巡り合わせ)も見ながらやるしかない。平良がそれだけの力があるわけだから」。残り15試合、2人の役割を固定せず、流動的に守護神を入れ替える考えを明かした。

右手中指を痛めていた平良は、6日に合流すると即セーブを挙げて復活をアピールした。増田は入れ替わるように、同日近い関係者に新型コロナ陽性者が出たため登録抹消。8日オリックス戦で復帰したものの、2被弾浴びた。「増田もちょっと不安かも分からんし。それはちょっと考えて」と辻監督は状態を見極めていく。

ただ、ともに抑えとセットアッパーの経験があることは大きなメリット。対戦相手によって相性も考慮しながら、柔軟に起用できる。10日からホームで対戦する日本ハムには平良が防御率1・00を誇る。その後のソフトバンク3連戦が行われるペイペイドームでは、増田が今季無失点と安定感を発揮している。2人で計202セーブ、190ホールド挙げているダブル守護神。大混パの最終盤、“守護力”で頭ひとつ抜け出す。【栗田成芳】

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