諦めない! 楽天鈴木大地内野手(33)が、3安打2打点で勝利に貢献した。5回2死満塁で迎えた第3打席は、右翼へ決勝となる2点適時打。7回は無死一塁から右前打で続き、生還。チャンスメークと、勝負強い打撃の両面を見せた。2番打者として仕事を発揮し、3位オリックスとの直接対決に勝利。ゲーム差を1・5へと縮めた。

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ほえた。鈴木大は同点で迎えた5回2死満塁、カウント1-1から宮城の甘く入った125キロスライダーを捉えた。打球は右前に転がり、2点勝ち越し。一塁上で右手を突き上げ、雄たけびをあげた。「とりあえず打ったことに興奮したし、負けられない試合が続くし、高校野球みたいな感じじゃないけど、負けたら終わりみたいな感じでやっているので、自然に出てしまった」と笑顔を見せた。

エースの気迫が伝わった。マウンドでは則本が何度もほえた。「楽天に来て3年目ですけど、ノリがこんなにほえているところを初めて見た」と驚くほど。試合前には則本へ「今日は任せろ」と力強く宣言。だからこそ、より一層力が入った。試合後は2人そろってお立ち台に。「僕らにすごく勇気を与えてくれた。ノリ自身も数試合悔しい思いをしていたのは分かっていましたし、僕らも。今日はいろんな意味ですごく大事だったのだろうなというのは伝わっていた。乗せてもらえたというのはすごくある」と感謝した。

シーズンもヤマ場にさしかかってきた。上位3チームと8試合戦っていく中での初戦を勝利。チームも勢いづいた。「どの試合も大事ですけど、より大事ということはみんな承知している。上位チームとやる初戦の中で、取れたのはすごく大きかった」とうなずいた。まだまだ続く激しい優勝争い。この1勝をしっかりとつなげていく。【湯本勝大】

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