広島会沢翼捕手(34)が他の選手と同様に新井新監督誕生を歓迎した。「一番の感想はびっくりした。悔しい思いをこの4年間している。優勝した喜びは忘れられない」。10日、秋季練習が行われたマツダスタジアムで、ともに3連覇時のメンバーだった輝きを求めて意気込んだ。

「心に響いた。今でも忘れない」と振り返るのは成績が低迷した16年オフに新井氏に言われた「苦しいときこそ人間の本性が出る」という言葉。「成績が悪くてムスッとしていたらチームの雰囲気が(悪くなる)。そういうところでも人間性とかで尊敬できる方」。球団側も高く評価した人柄を間近で感じてきた。

2人は労組プロ野球選手会会長の共通点を持つ。新井氏は08~12年、会沢は21年から同役職。会沢は「選手会で結構相談させていただいた」と、すでに親密なコミュニケーションを築いている。「あの人ほどの人格者ではない」と謙遜しつつも「とにかく選手は優勝目指してやるしかない」と語気を強めた。

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