中日立浪和義監督(53)が16日、神宮球場でドラフト指名上位候補にリストアップしている明大村松開人内野手(4年)を現地視察した。「いい選手。上位でかかる選手」と絶賛。13日に打撃コーチ要請を正式受諾したばかり和田一浩氏(50=日刊スポーツ評論家)も、“初仕事”でドラフト候補生をチェックした。

現役通算2480安打のレジェンド指揮官も太鼓判を押した。村松はこの日、「1番・二塁」で先発出場し、3回に右前打を放つなど打率4割超で東京6大学秋季リーグで首位打者を争う打棒を披露。「スイングがいい。僕らはスイングを見たらわかる。ヤクルト村上選手ももそうだが、体の正面、中で(バットを)使えるのが打撃の一番の基本」と立浪監督。現役時代に和田新コーチとともに強竜打線を支えた2人のお眼鏡にかなった。

「先発投手も含めて、(ドラフトで取りたいのは)ショート、セカンドを守れる選手。センターラインの守備を固めないと。どこの球団もトレードしようとしても二塁手、遊撃手は出してくれない。亜大の田中、駒大の林…。誰でも欲しい」。今季終盤に高卒2年目土田が遊撃に就いたが、未知数で、二塁も固定できていない。上位指名でも内野手は他球団と競合が必至。天理大・友杉篤輝内野手(4年)を筆頭に、明大村松、6月の全日本大学選手権優勝に貢献した亜大田中幹也内野手(4年)、駒大・林琢真内野手(4年)もリストアップして二遊間強化に重きを置く。

20日のドラフト会議に初めて出席する。「スカウトからいいと言われる選手は、今年は見ておきたい。微妙に見るところも違うし」。就任2年目での巻き返しを誓う指揮官は、直前まで関東地区で有望アマの現地視察を続ける。

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