阪神から交換トレードで移籍した日本ハム江越大賀外野手(29)と斎藤友貴哉投手(27)の入団会見が25日、宮崎・サンマリンスタジアムで行われた。新庄剛志監督(50)から希望のポジションを聞かれ、斎藤は「中継ぎ、抑え」、江越は「1番センター」を目標に掲げた。背番号は斎藤が48、江越が37。

会見前にブルペン入りした斎藤は、捕手を座らせて21球を投げた。熱視線を送っていた新庄監督は「さっき斎藤君のピッチングを見たけど、抑え行けますね。ただ、ノミの心臓らしいので…」。さっそく「マウンドで常に笑っていろ」というアドバイスを受けた斎藤は「売りは真っすぐ。監督が言ったように踊るように投げたい。たくさんの方からお話を聞いて、強靱(きょうじん)なメンタルを作っていきたい」と、意気込んだ。

江越について、新庄監督は「いろんな人から身体能力がすごいと言われた。ただ(バットにボールが)当たらないらしい。その江越君を、僕が1ステップ、2ステップ、3ステップまで段階を踏んで変えていきたい」と、覚醒の手助けに意欲満々。5日侍ジャパンとの強化試合に出場予定で「江越君には、それまでに三振をしない打ち方を教えたい」とし、江越は「守備と足では絶対、誰にも負けないつもりでやりたい」と決意表明した。

○…石川直が山形中央の2学年先輩にあたる斎藤との“共闘”を思い描いた。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で調整。「まさか高校でかぶっていた先輩と同じチームになるとは。驚いた。発表後は『よろしく』と連絡をいただきました」と振り返った。来季に向け「お互いどういう役割になるか分からないですが、斎藤さんと自分で継投して勝てたらうれしい」と“山形中央リレー”を目標に掲げた。

○…阪口が初心に立ち返り、レギュラー奪取を目指す。フェニックスリーグから戻った27日に散髪し「気合を入れた」という高校以来の丸刈りに。この日から千葉・鎌ケ谷で練習を再開し「宮崎で相手の打球が鋭く刺激になった。もっと速く強い打球を打てるように」と、同期の有薗と約1時間の居残りロングティーも敢行した。来季に向け「頭が寒い。気が引き締まりました。新球場でレギュラーで出られるように頑張りたい」と意気込んだ。

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