現役を引退した前日本ハム杉谷拳士氏(31)が7日、北海道文化放送(フジテレビ系)の情報番組「みんテレ」に生出演した。

5日には、侍ジャパンとの引退試合も終えた。「ほっとしているという気持ちの方が大きいですね」。右飛に倒れた最終打席後は、新庄監督と抱き合った。「『本当に貢献出来なくてすみません』と言わせてもらった。新庄監督からは『そんなことないよ。楽しませてもらったよ。お疲れさまだね』と。短かったけれども、そういう言葉をいただいて、また涙が出てしまった」と振り返った。また試合後には両軍の選手から胴上げされたことにも触れ「なかなかこういう機会はない。胴上げされたときの景色は一生の宝物」と感謝した。

この日から日本ハムの秋季キャンプが沖縄・国頭村で始まった。新任で、帝京の先輩でもある森本稀哲外野守備走塁コーチ(41)も、現地から中継で出演。後輩の引退について同コーチは「数字を見てもレギュラーと言える数字ではなかったが、印象に残る。こういう選手は、なかなかいない。ファンの方に喜んでもらうことを、一番わかっている選手だった」と、ねぎらった。

杉谷氏は「球界の元気印」後継者には、元同僚の野村佑希内野手(22)の名前を挙げた。「野村佑希という選手にプレー面でもそうですし、若い子たちを引っ張っていくような、そういう選手になっていってほしい。寡黙で淡々とやるイメージですが、彼にはファイターズの未来というか、いろんなものを背負わせたいと勝手に思っていた。来季に期待したい。ムードメーカーも買って出てほしい。そのためには、いろんな人としゃべらないと分からないことがたくさんあるので」。一緒に自主トレした若武者の新たな役割に期待した。

今後については「スポーツ全体的に視野を広げて勉強したい。今、いろんな形でたくさんの方たちに相談させてもらっている。北海道のファンの方に、愛と勇気をすごくもらったので、今後は皆さまに愛と勇気を与えられるような存在になりたい」と慎重に話した。

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