西武が「日本一の二遊間」の残留に成功した。26日に源田壮亮内野手(29)と球団史上最長となる5年契約を締結。来季国内FA権を取得する見通しで、すでにFA残留を表明した外崎修汰内野手(29)に続き、引き留めに成功した。ともに、今季ゴールデングラブ賞を2年ぶりに二遊間コンビでアベック受賞。交渉役を務め“トノゲン”コンビを残留させた渡辺久信GM(57)が取材に応じた。

-源田と5年契約

うちとしたら、残ってほしい選手。1年早めに複数年の提示をしました。

-5年は異例

それだけの選手だと思う。

-生涯レオを聞いて

うれしいですよ。そこがあいたら非常に難しいなというところで。チームとしたら、そういう形で生涯ライオンズと言ってもらえたのはありがたいこと。FAは選手の権利で、どう使うかは選手次第なところがあるけど。源ちゃんは自分のFAに対する考えもあっただろうけど、それだけではなく、ファンの思いもくんでくれたなと。そういう風に思います。

-GMからの言葉は

残ってほしいという話など球団からの誠意を伝えた。チームの顔として、将来ずっと一緒にやっていきたいと。どんな選手にも思い入れはあるんだけど、これからFAをとる選手というのは、私が監督を退いてから直接携わっている選手。そういう意味ではアマチュア時代から見ている選手だし、野球界でアマチュアからプロに入って努力をしてきたいろんなプロセスをじかに見てきている選手なんでね。ある意味、ここまでになったかと。そういう思い。源ちゃんなんかは都市対抗を見たり、第2球場(現カーミニーク)の練習試合であったり、トヨタとうちの練習試合を見てきているので、感慨深いですよね。ここまでになったかと。

-源田もGMの言葉がうれしかった

アマチュア時代は9番バッターで、バッティングは二の次という感じで、守備オンリーで取った選手。バッティングはプロに入ればよくなるだろうという感覚。そういう感覚で取っている選手なのでまさかずっと2割7分台を続けて、安定した成績を打つ方でも残す選手とは、実際私自身は思ってなく。だから見る目がないんですよね(笑い)。そういう中でプロの水があった。指導者もよかったというところで。あそこまでの選手になってくれた。レフト前ヒットしか見たことない選手が、引っ張るように。そういう意味ではずっと見ているので感慨深いものがありますよ。

-球団にとっても大きい

彼がポーンと入ったことであの年(17年)からチームが変わった。それまでBクラスに低迷したチームが源ちゃんが入ったことでチームが落ち着いた。あそこに1人守れる選手がいるということでだいぶ戦い方も変わってきたと思うし、本当ガラッと変わったよね。チームが一番苦しいところに現れた救世主だね。

-二遊間2人が残留

大きいですね。やっぱりディフェンスに関しては、ゴールデングラブ賞ですからね、2人で。やっぱりどれだけ守備でピッチャー陣を助けられているか。12球団一の二遊間だと思っている。いろんな指標も出ているしね、最上位にいる2人。守備の数値から。エラーだけでなく、守備範囲とかあるじゃないですか。

-毎年FA選手を引き留め

本当毎年毎年FA選手に関しては、こちらとしては残って欲しいと思う選手ばっかりなのでね。みんながみんな、西武に入って生え抜きで育ってという選手なので、最後まで私の立場からしても一緒にやりたいなという思うところはあるんですけど、こちらは誠意を示すだけでどうにもできない権利なので。その中でもここ最近、残ってくれる選手も多くなっているのでね、本当、チームとしてはありがたい。これから強いチーム、優勝を争うチームを作っていく上で、主力が抜けていくというのはダメージがあるんですけど、そこにチャンスが生まれて若手が出てくるというそういうところを歩んできているチームなので、あまりネガティブなことばかり考えないで、前を見ていく。

-球団で変えたところ

どうなんでしょう、簡単に言えば誠意が伝わっていると言うことでしょうね。それはお金に関してもそうですし、いろんな条件もありますし、ただ選手に聞いてください。私の口からなかなかちょっと言いづらいところも。

【関連記事】西武ニュース一覧