ロッテの角中勝也外野手(35)が6日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、「5555万5555円。そういう選手名鑑もいいかなと」と冗談で笑いも誘った。1000万円減の5500万円でサインしたが、「春先、2軍でケガをしたのがめちゃくちゃ痛かった。まあ、言い訳なんですけれど。(シーズン)最後の1カ月くらいで、やっと感覚が戻ったのかなと思う」。今季53試合出場で打率2割5分6厘、1本塁打、11打点とチームに貢献出来なかったことを悔いた。

9月20日のオリックス戦(ZOZOマリン)で鳥の群れがグラウンド内に襲来した際には、約20分間の中断を解除させる“殊勲打”もあった。照明を落として真っ暗にしても、鳥の声を大音量で流しても立ち去らない鳥の大群に向かって、バットを持ってベンチを飛び出し、追い回した。鳥たちは慌てて? 球場外へ。「鳥査定」は「ないっすね」と苦笑い。鳥飛来対策の要望なども出さなかったと言い、「あれがしょっちゅうだったら、自分たちもさすがに思いますが、1年に1回くらいだったら面白いんじゃないですか? 良い経験ができたと思います。神宮でもアヒルか何かが入ったのかな? そっちのせいで、(テレビ番組の)珍プレー好プレーには自分は使われなかったみたいなので、それはちょっと悔しいなと思います」と角中節はヒット連発だった。

2度の首位打者経験のある角中にとって、開幕スタメンは当然目指す場所ではあるが「状況に応じてのバッティング。ランナーがいなければなんとか出塁、ランナーがいれば最低限進めながら、ホームにかえすというのが役割だと思う」と先発、代打問わず、貢献度を重視する考えも明かした。来季、絶対に“トリ”たいものは、個人成績ではなく「やっぱ、優勝、かっこ、ビールかけっすよ」。リーグ優勝、日本一の美酒を味わうために、力をチームに注ぐ。(金額は推定)【鎌田直秀】

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