DeNAから国内フリーエージェント(FA)権を行使し、ソフトバンクに移籍した嶺井博希捕手(31)が17日、チームメートとなった先輩東浜との「沖縄尚学-亜大バッテリー」復活を熱望した。

大分・津久見市内で行われた亜大出身プロ野球選手による野球教室に参加。ひと足早く“伝説のバッテリー”が再結成された。小学生が見守る中、嶺井はソフトバンクの背番号「12」のユニホームを初めて着用しホームベースの後ろに座ると、マウンドに立つ東浜から軽めの投球を約10球、キャッチング。「懐かしかったですね。大学の頃を思い出しました。試合で受けられるように頑張りたい」と思いを新たにした。

1学年上の東浜とは沖縄尚学で組んで08年にセンバツ優勝を果たした。同じユニホームでプレーするのは東浜が亜大に在籍した12年以来。嶺井は「また一緒に野球ができるんだなという喜びと、しっかり頑張らないといけないなという思いと、両方ありました」と背筋を伸ばした。

ただ再結成するだけではない。「10年間、離れているので。どう変わっているか、(東浜)巨さんが今どういう球を投げているかを、これから知っていきたい。自分も別のところでやってきましたから。その経験はあるので。そういうものをうまく合わせながら、お互いにいい結果に結びつけられたらと思います」。お互いのプロでの経験を生かし、進化したバッテリーとして共闘するつもりだ。【山本大地】

○…東浜は「松田先輩斬り」を誓った。13年のプロ入りから10年間チームメートだった先輩が巨人に移籍し、初めて対戦相手となる。「巨人戦に投げることがあれば対戦したいし、抑えて後から自慢したい。日本シリーズでやるのが一番だと思うので、まずはその場所に行かないと」と、頂上決戦での再会を願った。

○…野球教室にはDeNA山崎やオリックス頓宮ら亜大OBのほか、亜大から今年のドラフトで指名された西武4位の青山美夏人投手(22)らも参加した。大分県内から小学生21チーム386人が集まり、野球普及のため未経験の子どもたちも。ソフトバンク東浜は「少しでも野球界に貢献できるようにという取り組みはすごくいいことだと思う。できる限り協力したい」と話した。

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