ソフトバンク藤本博史監督(59)が19日、日本ハムから海外フリーエージェント(FA)権を行使して加入が決まった近藤健介外野手(29)に、来季の「レギュラー内定第1号」を与えた。移籍の正式決定後初めて取材に応じ、「3番左翼」での起用構想を明言した。

監督自身が直々に、交渉の場に足を運ぶほど本気で欲しかったピースだ。「近藤は当然ね、FAで取ってるわけですから。打つのは分かってるわけですからね。そこが来てくれるというのは、競争というよりもレギュラーですよね」と早々に言い切った。

藤本監督は来季に向けて「全ポジション白紙」と打ち出し、競争を掲げてきた。柳田ら主力についても「実績は考慮する」としながら、ここまで誰1人ポジションを確約はしていない。それだけに、近藤への期待の大きさを感じさせる「内定発表」となった。

入団前は高い出塁率から「1番起用」をイメージしていたが、藤本監督は「近藤君からは『1番は苦手です』ということを聞いているのでね。3番で考えています」と、交渉の席で直接聞いた意見も踏まえて、主軸での起用に切り替えた。

守備位置についても「足も遅くないでしょう。守りもいいですよ。一応、考えているのはレフトです」と左翼を基本線にする意向。レギュラー1号となった新戦力を中心に、23年型の打線を練り上げていく。【山本大地】

<ソフトバンク来季予想スタメン>

1番二塁 三森

2番中堅 牧原大

3番左翼 近藤

4番DH 柳田

5番三塁 栗原

6番遊撃 今宮

7番一塁 中村晃

8番右翼 周東

9番捕手 甲斐

○…藤本監督は年内の“仕事納め”として、福岡市内でテレビ収録に参加した。野球評論家の若菜嘉晴氏らと、23年シーズンの展望などを語り合った。この模様は1月5日に日本テレビ系のFBS福岡放送「バリはやッ! ZIP!」で放送される予定。

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