DeNAの全選手の契約更改が終了した。アップが28人、現状維持は21人、ダウンは8人。昨季、最下位から2位へと躍進したチーム成績を表すように暖冬更改だった。

牧はプロ3年目で1億円超えし、15年大谷(日本ハム)に並ぶプロ野球史上最速タイ。佐野はドラフト9位以下で指名された選手の史上最高額で更改した。

年俸の増減をランキング化した。(小数点以下は四捨五入。金額は推定)

【アップ更改ランキングのトップ5】

◆伊勢大夢=233%増

不動のセットアッパーとして、両リーグ最多の71試合に登板。3勝3敗、1セーブ、39ホールド、防御率1・72と安定した。「伊勢大明神」とも呼ばれ、6440万円増の9200万円でサインした。

◆入江大生=181%増

中継ぎに転向し、57試合に登板した。プロ初勝利を含む5勝1敗、10ホールド、防御率3・00。シーズン終盤は勝ちパターンの一角で起用され、2900万円増の4500万円でサインした。

◆田中健二朗=169%増

19年8月に受けた左肘のトミー・ジョン手術から完全復活。1363日ぶりの白星をマークするなど、47試合に登板し、3勝0敗、13ホールド、防御率2・63で2200万円増の3500万円でサインした。

◆牧秀悟=71%増

球団史上2人目となる2年目以内での開幕4番を任され、打線をけん引。出場した全135試合で4番を務め、打率2割9分1厘、24本塁打、87打点で5000万円増の1億2000万円でサインした。

◆蝦名達夫=71%増

一時は1、2番でスタメンに名を連ねるなど、3年目で大きく飛躍。61試合に出場し、打率2割4分7厘、3本塁打、8打点で走攻守で存在感を発揮した。665万円増の1600万円でサインした。

【ダウン更改ランキング・ワースト5】

◆平良拳太郎=26%減

昨年6月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、同年オフに育成契約。7月下旬に支配下に復帰したが、新型コロナウイルス感染の影響などで1軍登板はなく、700万円減の2000万円でサインした。

◆桜井周斗=25%減

1月に左肘尺骨観血的整復固定術を受け、7月に2軍で実戦復帰したが、1軍登板はなかった。340万円減の1040万円でサインした。故障の回復を優先し、来季は育成選手契約を結んだ。

◆大和=11%減

遊撃ではチーム最多のスタメン出場で、得点圏での勝負強さも健在だった。昨年の契約更改で2年の複数年契約を結んだが、年俸変動制とみられ、1000万円減の8000万円でサインした。

◆田中俊太=6%減

巨人から移籍2年目の今季は、内野の層の厚さに阻まれ、プロ入り後ワーストとなる19試合の出場で、わずか3安打1打点と不本意な成績に終わった。100万円減の1600万円でサインした。

◆神里和毅=6%減

阪神青柳キラーとして、今季も存在感を発揮したが、主に代走や代打など途中出場が多く、81試合の出場で打率1割8分9厘、1本塁打、10打点に終わった。280万円減の4500万円でサインした。

【契約更改】大幅ダウン・大幅アップ選手など契約更改情報>>