オリックスのシンデレラ右腕が、自身初の代表入りを果たした。宇田川優希投手が大阪・舞洲の球団施設で対応。栗山監督から「いろいろ考えた結果、宇田川君の力が必要だと思ったので、一緒に戦ってください」と電話があったことを明かし、国際舞台に臨む覚悟を示した。

栗山監督はこの日も、宇田川について言及。育成枠での入団から日本一球団の必勝継投を担うようになった過程を「すごく魂が出しやすい形になっていくのかな」と奮闘を認めた上で「そこで結果を出してくれると信じて、まずは選ばさせてもらった」と純粋な力量への評価も下した。宇田川も当然、意気に感じて腕を振る。「日本代表として戦うので、本当に頑張らなくちゃいけないなと思っています」とWBC公式球で代名詞フォークの変化を確認するなど、持てる力を注ぎ込む。

入団会見の席で掲げた目標が「日本を代表する選手になりたい」だった。「自分的にもすごくうれしくて、少しは近づけたのかなというふうに思っています」と謙虚な右腕がほんの少し、胸を張った。推定年俸1700万円で歴代代表のコスパ最高値を塗り替えた右腕が、スーパースターの仲間入り。「日本中が盛り上がるような三振を?」の問いかけに「取っていきたいですね」と力強くうなずいた。【堀まどか】

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