阪神原口文仁内野手は豪快なアーチで存在感をアップさせた。

紅組の5番一塁で出場。2回1死、才木の高め154キロ直球を強振し、左翼ポール際のフェンスを楽々オーバーさせた。「(才木)浩人がいい真っすぐを投げていたので。それにしっかりタイミングを合わせて、しっかり狙って1発で一振りで打てたのはよかったかなと思います」。前日11日の紅白戦でも適時打を放つなど好調をキープ。それでも「これからもっと打席を重ねていくと、いろんなことが出てくる。日々修正。課題も出てくると思う」と冷静にアピールを続ける。

○…佐藤輝の紅白戦は2戦連続ノーヒットに終わった。白組の5番三塁で出場。第2打席は二ゴロ失策を誘ったが、西純、大竹、島本の前に3打数無安打に終わった。前日11日の紅白戦も2打数無安打1四球。それでも初回の第1打席で西純の低め変化球をライナー性の飛球でセンターに運ぶなど、状態は悪くない。三塁固定で臨む1年。「1つのことに集中できるのでやりやすい環境。1年間守り切るつもりでやってます。守備固めを送られず、ずっと出続けるというのが理想」と気合十分だ。

○…WBC日本代表の中野は紅白戦にフル出場し、実戦感覚を確かめた。8回1死一、三塁、鈴木の直球を左翼へ流し、今季実戦、初安打初打点。守備でも遊撃木浪と併殺を成立させるなど、今季から守る二塁の試合感覚を磨いた。「打席も多く立った方が感覚的にも良くなる。守備も二遊間を今日木浪さんと組んで、昨日は小幡と。いろいろな人と組みながらコミュニケーションをとって、連係が大事になってくる。多く守備もできたし、その辺は確かめることができた」と、手応え十分に振り返った。

○…ジェフ・ウィリアムス駐米スカウト(50)がキャンプを打ち上げた。「JFK」の鉄壁リレーの一角で一時代を築いたレジェンドは4日に3年ぶりに来日し、連日投手陣にアドバイス。新助っ人のビーズリーらには日本の野球で成功する秘訣(ひけつ)を伝えた。同じサイドスロー左腕の岩田にはフォームへのアドバイスを送るなど熱血指導。若手投手陣を献身的にサポートし、V奪回を願っていた。

○…14日からの沖縄・宜野座春季キャンプ第4クールで、主戦の投手陣が実戦形式のマウンドに上がる。14、16日にフリー打撃の投手を務める。14日に岩貞、浜地、B・ケラー、16日に青柳、伊藤将、ビーズリー、K・ケラーが登板する。

【阪神紅白戦詳細】ドラ1森下翔太は2戦連続安打ならず 4番大山が先制打、原口が同点弾