シロキボールで幻惑した。

巨人代木大和投手(19)が那覇キャンプで実施された紅白戦で好投した。白組の2番手で登板し、2回を1安打無失点。丸、坂本ら好打者を手玉に取った。自己最速を2キロ更新する147キロもマーク。「ストレートに自信を持てはじめたのかなと感じている。よし、いってやるという気持ちになれている」と高卒2年目左腕は胸を張った。

“魔球”で丸を硬直させた。3回1死二塁、フルカウントからの7球目。内角144キロで見逃し三振に仕留めた。宮崎キャンプ中に原監督からシロキボールと命名された、打者の手元で微妙に変化するくせ球。「たぶん僕しか投げられないボール。もっともっと磨いていきたい」と、どう変化するかは本人でさえも分からない武器を携えている。

今春は2軍キャンプでスタートしたが、14日から1軍に昇格した。成長著しい若武者に、原監督も「全体の体が強くなって、ボールも強くなっている。課題はあるでしょうけど、ステージは着実に上がっていると思います」と評価した。威力を増したシロキボールで、アピールを重ねていく。【上田悠太】

○…紅白戦でも勝敗にこだわった。予定イニングの7回終了時点で同点だったため、無死一、二塁からのタイブレークを採用。原監督は「天気も良いですし絶好の練習に。ピッチャーの方も投げられるということを言ってくれたのでね、そういう形にしました」と説明。“延長8回”に中島の押し出し四球で、白組がサヨナラ勝ちを収めた。敗れた紅組は試合後、ランニングメニューに励んだ。

◆代木大和(しろき・やまと)2003年(平15)9月8日生まれ、愛媛県出身。明徳義塾では1年春からベンチ入り。21年の甲子園に春夏連続で出場し、夏は8強進出。同年ドラフト6位で巨人入団。1年目の昨季は2軍で4試合0勝2敗、防御率5・59。今季推定年俸550万円。184センチ、84キロ。左投げ左打ち

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