阪神板山祐太郎外野手(28)が、豪快な一撃で岡田監督の外野構想にぐっと食い込んできた。

ヤクルトとの今季オープン戦初戦で、初回に先制2ラン。開幕投手候補の小川から中堅右へ運ぶ1発だった。「(小川は)いいピッチャーというのは分かっていたし、どんどん振って自分のやってきたことを出すだけだと思った」。積極的にスイングを仕掛け、好結果に結びつけた。この日は4打数1安打2打点。今キャンプの実戦7試合で20打数5安打1本塁打5打点と、アピールを続けている。

指揮官もうなるしかない。「左(打者)の中では今やったら板山が一番ええわな。確実性というか、いいアピールはしてると思う」と絶賛だ。外野のレギュラー候補にもまた1歩近づいた。左翼レギュラー最有力の新助っ人ノイジーが出遅れていることもあり「(先発候補として)当然入ってくるやろ。チャンスはあると思う。(左翼での起用も)出てくると思うな」と岡田監督も認めた。

この日は右翼で先発し、途中で中堅に移った。板山も「僕はどこでも守れるんで臨機応変に」とベンチの要求に応える準備は整っている。「ここからが本当の勝負、競争になる。自分のできることを一生懸命やりたい」。激しい外野バトルに、生き残ってみせる。