中日大野雄大投手(34)が侍ジャパン佐々木朗希投手(21=ロッテ)の投球を見て“無”の感情になった。

先発で投げ合った令和の怪物が初回に大谷翔平投手(28=エンゼルス)に並ぶ、国内日本人投手最速の165キロをマークするなど160キロ超えの真っすぐを連発。「異次元すぎて、あんま何も感じなかったですね。すごすぎて」と苦笑いで振り返った。

佐々木と先発で投げあえたことは「うれしかった。勝てるところは、ほとんどないですけど、同じ先発同士で立ち会えて」と、敬意を込めて喜びを表現した。

東京五輪では金メダル獲得に貢献した大野雄は、WBCで世界一奪還に挑む佐々木へ向けて「メジャーリーグでも、165キロを投げるスターターってなると、あんまりいないと思う。WBCで世界に、その投球を見せつけてほしいなと本当に思います」と、期待した。

今回の対戦が決まった昨年末に立浪和義監督(53)に登板を直訴した大野雄は、3回2安打1失点と好投した。「しっかりとした投球をしたいと思っていたので、上出来かな」。侍ジャパンに「心から世界一になって欲しい」という思いを込めた37球でエールを送った。