DeNA宮崎敏郎内野手が、自身6年ぶり3本目のサヨナラ本塁打を放ち、両リーグ最速で貯金を10に乗せた。同点の9回無死、広島松本の2球目の速球に「シンプルに振り遅れです。風で飛んでくれ、何とか伸びてくれ」と願いを込めた打球は右翼席で弾んだ。DB.スターマンのカチューシャをつけ、お立ち台へ。「最高です」と笑顔で繰り返した。

三浦監督から提案された“究極の2択”で最高の結果を“選択”した。9回、先頭で打席に向かう直前。指揮官から「塁に出るか、ホームランを打つか、どっちか選べ」と声を掛けられた。「どっちも選択しませんでした。自信がなかったので」と笑顔だけで返したが、劇的な1発で回答。三浦監督を「まさか、本当に打つとは。本当に勝負強いです」と驚かせた。

開幕から26試合での2ケタ貯金は、球団史上3番目の早さ。開幕カードの阪神戦で3連敗後、9カード連続で負け越しがなく、歴史的なスピードで貯金を上積みする。三浦監督は「9の次は10だと思ってただけなんでね。まだまだ先も長いし、先のことは考えずに」と番長節。一戦必勝のスタイルを貫く。【久保賢吾】

【関連記事】DeNAニュース一覧