阪神大竹耕太郎投手(27)が、12球団単独トップとなる無傷の4勝目を挙げた。7回5安打、無四球、無失点。開幕から4戦4勝は、球団では21年ガンケル以来。日本人では08年下柳以来となった。

現役ドラフトでソフトバンクから移籍してきた左腕は、未知の領域に入っても崩れなかった。今季は最長6回2/3。7回を投げ終えたことはなかった。7回はマクブルーム、西川、堂林を3者凡退に仕留めた。息切れすることなく投げ終え、98球で降板。昨季までプロ通算10勝の男が、今や2桁勝利も十分狙えるペースで白星を積み重ねている。

防御率は驚異の0・36。規定投球回まで3回1/3足りていないものの、防御率1位DeNA東の0・64をしのぐ数字だ。同じく規定投球回未到達ながら防御率0・00の同僚村上頌樹投手(24)とともに、セ・リーグ防御率争いに参戦する気配は十分だ。

大竹は「初回のピンチでの投球がこの試合のターニングポイントでした。相手打線の中軸でしたが、落ち着いてしっかり勝負できたと思います。そのあとも全体的に余裕を持って投げることができたのは、野手の皆さんが得点を取ってくれたおかげなので、とても感謝しています」とコメントした。