西鉄ライオンズの黄金期を支えた中西太氏(日刊スポーツ評論家)が、11日午前3時38分、東京都内の自宅で心不全のため死去していたことが18日、分かった。90歳だった。

訃報を受け、西武渡辺久信GM(57)は「ライオンズにとったら本当のレジェンドであって、大先輩です」とし「現役時代もそうだけど、指導者としても、野球界にとってもいろいろな意味で大きな存在感があった方でした」としのんだ。

前身の西鉄時代を支えた名選手は、西武ライオンズとして所沢に移転後も球団史を振り返るイベント「ライオンズ・クラシック」、で西鉄のユニホームをまとう姿も見てきた。「その時も本当にうれしそうな感じで。九州から埼玉に来て、ちょっと寂しい気持ちだったという顔をしていた、そういう思い出がありますね」と振り返る。

渡辺GMにとっては、監督業や指導者としての先輩でもある。「あの頃は野武士軍団、私も生まれていない時ですけど、昔の映像や写真は今も(ベルーナドームの)通路に飾られている。あの体で非常に身体能力が高い。うちのおわかり(中村剛也内野手)が出てきた時は、非常に喜んでましたね。似たような体形ですごく動ける人、ということで。中西さんもすごく、身体能力が高かったですよね」と故人をしのんでいた。

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