日本ハムが今季2度目の3連勝で4位に浮上した。就任2年目の新庄剛志監督(51)にとっては開幕カードを除いて初の単独4位。試合は先発加藤貴が8回無失点の快投、8回に代打起用のハンソンが決勝打を放ち、9回は田中正が3者凡退で締めくくった。投打に加えて指揮官の采配も含めて全てがかみあった試合後の新庄監督の主な一問一答は以下の通り。

 

新庄監督 なんか知らんけど、ヒット打ってないハンソンが(頭の中に)降りてきて、急に行ってもらいました。ああいう時にね、ああいう場面で、新しくね、ファミリーとして入って来たハンソンが、ああいうふうに打ってくれたら彼も乗ってくれるだろうし、チームもね。

-ハンソンに何かアドバイスは?

新庄監督 してない。

-試合前練習を見て、いいと思ったところは?

新庄監督 いや…勘ですよね。ただの勘ピューターで。

-急とは、どのタイミングでハンソンの名前が新庄監督の頭の中に降りてきた?

新庄監督 前の回(7回)にハンソンともう1人、誰か準備させたんですよね。バットを振らせて。(コーチが)足(代走準備)ですか?って言うから、いやバットを振らせてって。まあ、でもメンディー(アルカンタラ)のセーフティー(バント)と万波君の…初めて見た! 初バント?(実際は昨季に2犠打を記録)まあ、横浜高校はね、バントをしっかりさせるっていう情報は聞いていたので。結構、うまかったです。

-ハンソンの良さは?

新庄監督 全部打ちに行って止まってくれるっていうところが。選球眼も。まあ、まだ少ししか見てないから分からないけど、選球眼も良さそうだし、打ちに行って止まる。迷いがないところには魅力を感じています。

-今日のような打撃がハンソンの持ち味?

新庄監督 分からない。1本しか見てないんだよ(笑い)。よう使ったよ! うん。よう使った。

-加藤貴の投球は?

新庄監督 いや、もうもうもう…パーフェクト。でね、最後(9回)は加藤君でも良かったんですけど、こういう1点差っていう場面で田中正義君に自信というものを付けさせたかった。それで加藤君は投げたそうでしたけど、正義君に任せて欲しいっていうことは伝えてもらいました。

-1番でスタメン起用の野村は5回の打席終了後に交代となった

新庄監督 迷いが打席の中であるし、ああいう迷っている時は真っすぐを狙って、半分変化球も来るんじゃないかなって、どっちつかず。調子悪い時こそ、真っすぐなら真っすぐでポイント前にしてガーンって振りにいく。変化球でストライクが来たら仕方ないくらいの気持ちに持っていかないと、どっちつかずだと当たらない。次のバッター、次のバッター、次の次のバッターも迷いが出てくるんで。でも、こういう経験は誰しもすることなので。プロ野球生活で主軸を張っている選手っていうのは。あとは、自分で自分をかわいそうって思わないことですね。誰でもこういう経験はあるので、もう本人が乗り越えないといけないところで。あと自分(新庄監督)の使い方とアドバイスの仕方で、調子いい時の野村君に持っていくっていうのは、こっちの作業なんで。それはね、考えながら。

-(取材時点で試合中だった)西武が敗れれば4位浮上となる

新庄監督 4位でも3位でも2位でも上を、上を目指すだけなんで。相手がどうこうっていうより、1勝ずつね。ありきたりのコメントですみません。目の前の1勝を目指しとんだよ。

-もっと上へ行けそうな流れ

新庄監督 乗っていけてますよ。もう、ここ10試合の中でも全然(他球団と)引けを取っていないし。不気味なチームだと思いますよ。乗ってきているわ。(故障離脱している)全員が戻ってきた時に悩まされる、ね。それも楽しみ。それまでにしっかりこのメンバーで勝てるってところを見せつけたいですね。OKすか?

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