6月の第3日曜日は「父の日」。ときに厳しく、そして優しく育ててくれた父との思い出、感謝をプロ野球選手たちが語った。

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ソフトバンク嶺井博希捕手(32)には約300人の親戚がいる。

「皆さん家系図をたどればそのぐらいいますよ」とサラリと言うが、「でも確かに、家族に一体感はありますね」とうなずく。その中心にいるのが父の博敏さん(62)だ。

5月の敵地日本ハム戦では、電気関係の会社を営む博敏さんが沖縄から北海道への社員旅行を計画。親戚も含め、20人弱による北上応援を行った。息子は「ありがたいです。泊まったホテルもチーム宿舎と同じで」と笑顔。スタメン出場も果たし、雄姿を届けた。

嶺井は沖縄県玉城村(現南城市)の出身。小学生の時に「玉城スイミー」で野球を始め、コーチや監督を務めていた父と朝から晩まで汗を流した。似ている部分は「人が好きなところ」。代名詞のハスキーボイスで「おとう、いつもありがとう」と感謝した。【只松憲】