阪神石井大智投手(26)が“東京ドームの悪夢”を払拭した。

同点の9回に登板。巨人の2番から始まる上位打線を封じた。

しびれる場面だった。2番ブリンソンに二塁打を浴びた。3番秋広は申告敬遠。無死一、二塁。4番岡本和との勝負だった。

1ボール2ストライク。左翼ポール左への特大飛球にはヒヤリとしたが、ファウルだった。最後は140キロフォークで空振り三振。石井の表情は変わらなかった。最後は大城卓を二ゴロ併殺打に仕留めた。右こぶしをギュッと握り、喜びをかみしめた。

4月12日巨人戦では、7回完全投球の村上の直後、2番手で登板したものの、先頭岡本和にソロアーチを浴びた。チームは勝利したものの、痛恨の1発の悔しさは、今も忘れない。翌13日にも同戦に登板し1回無失点。岡本和を中飛に打ち取った。

岡本和とは、その日以来、今季3度目の対戦。東京ドームのマウンドで、またも巨人の4番に借りを返した。

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