日本野球機構(NPB)は5日、マイナビオールスターゲーム2023(7月19日=バンテリンドーム、同20日=マツダスタジアム)の監督選抜選手を発表し、阪神からは大竹耕太郎投手(28)が選ばれた。

プロ6年目で初選出となった。「小さいころからテレビで見ていた舞台で投げられることは本当に光栄。移籍して1日1日必死にやつてきたからこそ選ばれたと思います」と喜んだ。

昨オフ初めて開催された現役ドラフトでソフトバンクから阪神に移籍。今季は開幕ローテーション入りし、ここまで6勝1敗、防御率1・27と大活躍したことが認められた。

マークシートにノミネートされていなかったファン投票でも、セ・リーグ先発投手部門で4位の18万2470票を集めた。選手間投票のセ・リーグ投手部門でも95票を集めての2位だった。

「ファンのみなさんに、そうやって見ていただけているのもうれしいですし、選手目線でも2番目の票をいただけたのはすごく光栄」と、感謝した。

対戦したい選手には「やはりホークスのみなさんとは。栗原には交流戦でヒットを打たれたのでリベンジしたい」と古巣の打者たちとの対戦を楽しみにした。

「正直、(ロッテ)佐々木朗投手だったり(オリックス)山下投手みたいな球場が沸くような球を投げられるわけではない。140キロ台(の直球)でも相手が空振りしたり詰まったり、そういうところを見せたい」

全国にテレビ放送されるマウンドで、子どもたちに剛速球を投げられなくても、強打者を打ち取れる姿を見せるつもりだ。

「自分が小さい時にヤクルトの石川投手だったり(ソフトバンク)和田さんだったり、杉内さんだったり。140キロぐらいでもこんなすごい直球があるんだな。自分もそんな速くないけど頑張ったら(プロに)いけるんじゃないかという気持ちにさせてもらった。自分もそういうところを見せたい」

今度は自分が夢を与える。

5日は広島戦(マツダスタジアム)に先発。御礼の好投を見せる。

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