巨人阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチは予期せぬ“慎之助コール”に鳥肌が立った。

七夕の夜を迎えようとしているときだった。6日の東京ドームで開催されたロッテ-西武戦でサマーイベントの一環として、5回終了時に行われた「BLACK SUMMER DISCO」で阿部コーチが現役のときに使用していた登場曲「September」が場内に流れた。

ロッテ、西武ファンが分け隔てなく、口ずさみ、曲が進むにつれて音量もアップし、あの名登場シーンが再現されていった。

♪ホームラン、阿部慎之助~、ホームラン、阿部慎之助~、慎之助!

スタンドに一体感が生まれ、それぞれのファンが楽しそうにリズムに乗った。最後は当時をほうふつさせる大声援の“慎之助コール”が東京ドームにこだました。

阿部コーチのもとにも、その光景が届いた。スマホで友人、知人からのメッセージが大量に届いた。

「現役復帰?」「久しぶりに聞けて、うれしかった」「またホームランを打ってくれ!」「最高だったよ」

最初は何のことかわからず戸惑ったが、SNSやYouTubeで実際の映像を見て、その意味が分かった。「すごかった。久しぶりの慎之助コールを聞いて鳥肌が立ちました。ロッテファン、ライオンズファンの方々には感謝しています。すごく懐かしかったし、すごくうれしかったです。本当にありがとうございました」と七夕前夜のサプライズに深々と頭を下げた。