日本ハムは0-2で西武に敗れ、1点差負けの連続試合記録は「7」で止まったが、4年ぶりの9連敗を喫した。2試合連続で完封負けとなり、2カ月ぶりに西武と入れ替わって最下位に転落。打線は24イニング連続無得点と負の連鎖を止めるヒーローが出てこない現状に新庄剛志監督(51)は「もったいない。歯がゆい」と苦言を呈した。前半戦最終戦となる17日西武戦で大型連敗を止め、気持ちよく後半戦へ向かいたい。

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長打は4本出た。されど、あと1本は、この日も出なかった。1点どころか、2点及ばず、2戦連続の完封負けで4年ぶりの9連敗。新庄監督は「なんか、打たなきゃ打たなきゃって、心から野球楽しくやってなさそうじゃないですか? こればっかしは、誰かが爆発してくれるのを待つしかないから。まあ、成長段階というところで大目に見てあげてください」と最初は振り返った。日替わり打線で苦境を打破してくれるヒーロー誕生を心待ちにするが、なかなか現れない。そんな現状に、語気を強めて言葉を続けた。

新庄監督 チャンスをつかんでくれる人がいないんですよ。もったいない。こんだけチャンスあるチームは、なかなかないですよ。一皮むけてくれないと。もったいない! せっかくこの世界に…。固め打ちして欲しいですよね。こんなチャンス…歯がゆい、見ていて。選手に聞いてあげて。この状況を、どう思っているか。やるのは選手だから。なんとかしてくれなね。

連敗中も全試合でスタメン出場している清宮は「昨日もチームの勢いを失わせるようなバッティングしちゃいましたし(15日西武戦の5回1死二、三塁で3ボールから捕邪飛)。今日もチャンスで1本出なかったんで…」と指揮官と同様に歯がゆさは感じている。

ただ、ブレない心がけとして「僕たちは、いい打球を打ち続けるしかないです」。清宮だけでなく、チームとして内容のある野球を続けることが、長いトンネルを抜ける近道になるはず-。清宮は「明日、勝つしかないです」と前を向いた。全員の力で勝って、前半戦を終える。【木下大輔】

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