育成選手から4番に成り上がったオリックスのレアンドロ・セデーニョ内野手(24)が、球宴をはさんで4試合連続本塁打。7月7発の活躍で、チームの今季3度目の5連勝に貢献した。ほっともっと神戸では今季5戦5勝だ。

188センチ、88キロの巨漢が放つ打球は、3万3950人の観客を熱狂させた。7回に勝ち越し、なお1死二、三塁の好機。日本ハム玉井のカットボールを左中間席へ運び去る7号3ラン。お立ち台では日本語で「サイコーです!」と叫んだ。4試合連続本塁打は、球団では17年のロメロ以来だ。中嶋監督も「非常に大きなホームランだった」とたたえた。

この日は試合後に「大花火大会」として約2000発の花火が打ち上げられたが、そんな花火に負けないド派手な1発だった。

今季からオリックスに加わり、5月19日に支配下となったばかり。当初は下位を打っていたが、球宴前から4番を任されている。7月に7本塁打。しかも7本中ソロは3本だけ。満塁弾も放っており、勝負強さも魅力だ。「力みすぎないようにというのは意識してやっています」と胸を張る。

昨年から、試合の中で投手の配球を考え、意識しながら野球を見るようになった。「それを今年も続けていて、なんとなくこういう配球でくるのかなと感じるようになりました」という。打撃練習でも投手の攻め方を考えながら打つ。そんな努力が実を結んでいる。

球宴期間中の休みには、沖縄旅行でリフレッシュ。ベネズエラ出身の助っ人は、5戦連発へ向け「ガンバリマス」と意気込んだ。【高垣誠】

○…中継ぎで5年ぶりに連投した山岡が今季2勝目を挙げた。前夜に2回無失点。この日も同点の7回に3番手で登板。「(連投は)問題なかったです」。1イニングを3人で抑えると、その裏に味方が5得点。中嶋監督は「短いイニングの中での爆発は素晴らしいものがある」と評価した。今季先発12試合で1勝1敗の山岡は「中継ぎでも(先発でも)どっちでもいい。本当に楽しく今は投げられているんで、それで十分」と汗を拭った。

▽オリックス紅林(6月末から3番に定着。7回に決勝打)「去年まですごい3番バッターがいたので。(吉田)正尚さんと比べちゃうとあれですけど。自分ができることを、精いっぱいやるだけだと思う」

▽オリックス中川圭(2回に7号同点ソロ)「少し詰まり気味だったんですが、思っていた以上に打球が伸びてくれました」

▽オリックス山崎福(球宴から中3日で5回1失点)「全体的に(ゲーム)メークができたのでよかったです。(疲労は)全然平気です」