日本ハムの長い長い1日は、ハッピーエンドだった。4時間7分に及んだ真夏の熱戦。最後はベンチスタートの“伏兵”たちが今季3度目のサヨナラ勝ちを演じ、新庄監督に白星をプレゼントした。

延長11回だ。野村が四球を選んだところで代走に五十幡を送り出し、続く上川畑が“初球バント空振り”のサインで、五十幡の二盗をアシスト。2つの申告敬遠もあって1死満塁とサヨナラの絶好機で、代打マルティネスがレフトへ飛球を打ち上げた。球界屈指の俊足を誇る五十幡が、サヨナラのホームを踏むには十分だった。

千葉から北海道への移動ナイター。疲労を考慮してベンチスタートの五十幡やマルティネスが、ここ一番で輝いた。新庄監督は「ナイスゲームです! でもなぜ、ナイターデーで、この試合を…」と5日のデーゲームを恨めしがりつつ、「みんなかわいいわ…本当に。いいチームだなと思います」と目を細めた。