投打にGキラーが躍動して3連勝を飾り、首位阪神に1・5ゲーム差のままピタリと追走する。

右手中指のまめの影響で抹消された森下に代わって、5月19日阪神戦以来の先発となった玉村が7回2失点。昨季から巨人戦3連勝となる今季2勝目を挙げた。打線はデビッドソンが2戦連続先制弾となる11号2ランで火付け役。今季11本塁打のうち巨人戦6本目のキラーぶりを発揮した。

玉村は重心をかかとから母指球に移したことで直球に力強さが増した。自己最速タイ148キロなど、コンスタントに140キロ台後半を計測して4回まで完全投球。中盤以降は変化球を巧みに織り交ぜて自己最長タイの7回を投げ切った。「チャンスをいっぱいもらえるわけではないので、今回ダメだったら今年は(先発機会が)回ってくるのは厳しいかなと。それぐらいの覚悟でいったので、なんとか結果が出て良かった」。代役を見事にこなし、3カードぶりの勝ち越しを決めた。

チームも巨人戦4連勝で、本拠地マツダスタジアムでは7勝1敗と得意とする。新井監督は「日替わりでヒーローが出てくるとチーム全体が盛り上がる。どんどん出てきてもらいたい」とチーム内の相乗効果を期待した。【前原淳】

▽広島デビッドソン(巨人戦6本目の本塁打が貴重な先制2ラン)「やっと自分に期待されているようなスイングができてきたのかなと思う。(巨人との相性には)いい雰囲気の中で野球をやらせてもらっているが、偶然だと思います」

▽広島坂倉(3回にリード広げる適時二塁打)「1点で終わるよりは、追加点が取れたのはよかった。タマ(先発玉村)も久々で飛ばしていたので」

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