DeNA山崎康晃投手(30)が、20日の阪神20回戦(横浜)で史上106人目の通算500試合登板を達成した。プロ9年目での達成は、史上3位タイのスピード記録だった。通算227セーブを挙げるなど、球界を代表するリリーバーの素顔を相関図で迫った。

「野球人・山崎」を形成する上で帝京と亜大は不可欠だが、前田三夫前監督と亜大で2学年上のソフトバンク東浜を「師匠」に挙げた。前田前監督は野球を辞めかけた時に「母ちゃんを泣かせるな」と引き留めてくれ、東浜からは代名詞のツーシームを教わった。

亜大では社会科の教員免許を取得した。岩倉高で教育実習をしたが、日本ハム万波の姉が生徒の1人だった。石橋貴明との交流は帝京の応援に訪れた神宮で、ハンバーグ定食をごちそうになったのがきっかけで、現在は年1回の「帝京会」などで交流する。

好きな漫画は「ドラベース ドラえもん超野球外伝」。「月刊コロコロコミック」で連載されたドラえもんの世界を舞台とした野球漫画で「いつも買えなくて、ひろば館とかでよく見てましたね」と回想。好きな映画には「名探偵コナン」のシリーズを挙げた。

好きな料理は、母ベリアさんの母国のフィリピン料理「ソーパス」。現在は姉に継承され、誕生日など節目に必ず食べる。DIYでは友人にテレビ台をプレゼント。将来的にはログハウスを建てる夢を描く。探求心、強靱(きょうじん)な肉体と精神力、周囲の支え…。全てが絡みあって、500試合に達した。【久保賢吾】

▽DeNA三浦監督 入団してから、ここまで積み上げてきたものですからね。ヤスにしても、まだまだ通過点だと思います。