4連敗中のソフトバンクが中継ぎ陣のテコ入れで、負の流れを断ち切る。

29日オリックス戦に向け、長崎県営野球場で投手練習を行い、斎藤学投手コーチ(60)が「尾形と、ふる(古川)を呼んでいます。明日に登録すると思いますけど」と明かした。この日に出場選手登録を抹消した武田、松本晴に代わり、2軍で抑えを務めている尾形崇斗、古川侑利が1軍に昇格する。

「元気な選手が1人、2人でも来て若手、ベテラン関係なく(1軍に)入ってきてほしい。チームの雰囲気は重いので、踏ん張れるような空気を作らないと」

尾形は約1カ月半ぶりの1軍再昇格。ウエスタン・リーグでは今季31試合登板で2勝0敗9セーブ、防御率0・75と抜群の安定感。直近では5試合連続無失点としている。報告を受けている斎藤学コーチの期待も膨らむ。「抜群の成績なのでね。できれば、大事な場面で元気いっぱい、気合でマウンド上で投げてほしい」。24歳の右腕が、再浮上への「起爆剤」となる。

古川も、2軍では25試合登板で防御率1・01の成績を残し、約3カ月ぶりに1軍に帰ってくる。「真っすぐでバッターに向かっていけるタイプ。難しく考えず『いけるとこでいったらいいじゃん』っていう気持ちをマウンド上で出してもらったら、ありがたい」と期待を寄せた。

チームは前週の千葉、仙台の敵地6連戦で1勝5敗。藤本政権2年目で初めて借金1となり、4位楽天に2ゲーム差に迫られた。斎藤学投手コーチは「すごく怖い状態にある」と危機感を募らせた。勝率5割復帰へ、Aクラス死守へ、勢いのある両右腕が鍵を握る。【佐藤究】

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