中日ライデル・マルティネス投手(26)が2年連続で30セーブに到達した。球団では通算407セーブのレジェンド岩瀬仁紀に次いで2人目、球団の外国人では初めて。

3点リードの9回に登板。先頭の4番松山は153キロ直球と140キロスプリットのコンビネーションで右飛に仕留め、続く矢野にはスライダー3連投で空振り三振を奪った。堂林に右前打を許したが、坂倉にも変化球3連投で空振り三振だった。相手の読みをあざむくようなクレバーな投球で節目に乗せた。

「今までの練習の成果。いつも監督、コーチがセーブシチュエーションで使ってくれることに感謝している。与えられたところで、仕事ができるように集中してマウンドに上がっている」

試合前練習では外野フェンス添いを走り込み、体調を維持。リーグ最多39セーブを挙げた昨年に続き、今年もセーブ王が狙える働きぶりで「悪いときは修正できるようにブルペンで投げている」と振り返った。今季は44試合に登板し、自責点がついたのは1試合だけで、3勝1敗30セーブ8ホールド、防御率0・21。育成選手として来日してから7年にわたり培った経験で、121個のセーブを積み重ねてきた。

中日でシーズン30セーブを複数回記録したのは00、02年ギャラード、05~13年岩瀬の2人だけで、連続でマークしたのは9年連続の岩瀬に次いで2人目になった。球界の外国人投手に絞れば2年連続30セーブは14~17年に4年連続でマークしたサファテ(ソフトバンク)を含め8人目の記録だ。

立浪監督は「この(チーム)成績で、これだけ(セーブを)挙げられるのは、すごいことだと思う。セーブが多いのは、3点差以内の試合も多いということ」と苦笑いしつつ、「本当に安定して、よく頑張ってくれている」。チーム46勝の中で獅子奮迅の活躍をするカリビアン守護神に最大級の賛辞を贈った。

なお、チームは今季13敗1分けだった敵地デーゲームで初めて勝ち、2カード連続で勝ち越した。【伊東大介】

▽中日柳(6回1/3を無失点で約2カ月ぶりの4勝目)「7回は志願して上がったので投げきりたかった。全体的には良い投球だったと思う」

▽中日後藤(8回に代打でダメ押しの2点適時打)「自分に重圧をかけないように打席に立った。柳も頑張ってたのでなんとか追加点が取れて良かった」

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