ロッテの西野勇士投手(32)が7回7安打3失点の好投は見せたが、打線の援護がなく4敗目(8勝)を喫した。先発登板したソフトバンク戦では17年4月1日以来の黒星となった。

初回1死から三森、柳田に連打を浴びて1死一、三塁。いずれも追い込んでからの直球を捉えられ、ピンチを背負った。「立ち上がりがもったいない投球だったなと思います」。続く近藤の一ゴロで、6月1日の巨人戦以来となる一塁起用となった佐藤都志也捕手(25)の野選により先制された。さらに今宮の中犠飛で2点目を奪われた。

試合前の時点で今季のソフトバンク戦2戦2勝、防御率0・69の相性通り、2回以降は本来の投球を見せた。2回1死からは柳田、近藤の中軸を含む5者連続奪三振。150キロ近い直球や変化球を絶妙に制球した。「5回の先頭を出してしまって、追加点を取られてしまって流れを引き寄せることが出来なかったことが反省点です」。5回先頭で打席に立った20年ドラフト1位の井上にプロ初安打となる中前打を許すと、1死二塁から周東に中前適時打で加点された。

「全体としては、ゲームを作れたところは良かったかなと思います」と振り返ったが、打線は散発4安打。6回以降は1人の走者も出すことが出来なかった。今週は3位ソフトバンク、首位オリックスとの6連戦。前日5日には投打がかみ合い7-1と快勝発進したが、ソフトバンクとのゲーム差も再び3差となった。