阪神が2位広島を下し、今季3度目の8連勝で優勝マジックを「5」に減らした。この2日間で優勝マジックを「10」から一気に半減させた。最短14日のリーグVへ、また前進した。

同一カード3連戦3連勝は今季10度目。貯金は今季最多を更新する33で、前回リーグ制覇を達成した05年に記録した岡田監督の自己最多貯金に並んだ。今季の広島戦の勝ち越しも決定。9月無敗で、いよいよ12日からは「アレウイーク」に突入する。

試合は5回に先発伊藤将司投手(27)がマクブルームに先制ソロを浴びたが、安定した投球で試合をつくった。打線は広島九里に5回まで無安打に封じられていたが、6回に森下翔太外野手(23)の6試合連続安打となる中前適時打で反撃。同点のまま試合は終盤へ突入した。

8回に勝負が決まった。糸原健斗内野手(30)が2死満塁、島田に代わって代打で登場。九里から中前へ2点適時打を決め、甲子園はお祭り騒ぎとなった。先発伊藤将の好投に報いる一打で、一塁ベース上で激しくガッツポーズ。仕事人が値千金の一打を決めた。さらに木浪聖也内野手(29)も2点打で続き、突き放した。

伊藤将は2年ぶりの2桁10勝目。村上頌樹投手(24)、大竹耕太郎投手(28)に続き、3日連続で10勝を達成するレア現象となった。

【動画】一塁ベース上で激しくガッツポーズ 阪神糸原健斗が代打で勝ち越し打 岡田監督は笑顔