阪神は18日、元球団トレーナーの杉田由嗣(すぎた・よしつぐ)さんが8日午前2時2分に多発性骨髄腫で死去したと発表した。76歳だった。通夜・告別式はすでに近親者のみで執り行われた。

杉田さんは70年に阪神に入団し10年2月に退団するまで40年猛虎一筋。江夏、掛布、岡田、真弓から鉄人金本まで歴代の名選手の体をケアし「モミの杉田」の異名を取る名物トレーナーとして知られた。

リーグ優勝決定翌日の15日に広島で知人から訃報を聞いた岡田彰布監督(65)は「(優勝争いの)大事な時期やから(親族が)連絡せんといてって言ってたみたい」と明かした。18年ぶりの胴上げを見ることはできなかった。

岡田監督は「オレも若いころは全然で、足ケガしてからやけどな。若い時はツバつけとけって言われとったわ。マッサージはうまかったわ」と当時に思いをはせた。大切なゴルフ仲間でもあった。「(球団を)辞めてからは会うてない。(体が)悪いのは知ってたけどなあ」と残念がった。