今季限りで現役を引退することを表明したDeNA藤田一也内野手(41)が22日、横浜市内の球団事務所で会見を行った。

楽天時代の13年に二塁のレギュラーとして、球団史上初のリーグ優勝、日本一に貢献。ベストナインを2度、ゴールデングラブ賞を3度受賞した男は、引退を決断した理由に「持ち味の守備が思うようにできなくなったこと」を挙げた。

「自分の持ち味である守備で、自分の思うプレーができなくなった。ベイスターズに帰ってきて、サード、ファーストを守ることが多くなって、自分の中ではショート、セカンドで試合に出たい気持ちがこの歳になってもあったので、守備ができなくなったことによって、引退だなと」

家族には、17日からの阪神2連戦(甲子園)期間中に自身の意思を伝えた。「そろそろ、引退かなと言ってましたが、子どもたちは『1年でも長くやってほしい』と言ってくれてたんですけど、先日、甲子園が終わった後に『引退します』と報告させていただいた」と話した。

子どもたちからは「それでも、『来年もやってね』と言ってくれましたけど、『パパはもう、おなかいっぱいやと。来年は選手じゃないよ』と伝えたら、納得してくれた」と涙ながらに話した。

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