ソフトバンク小久保裕紀2軍監督(51)が、ウエスタン・リーグの広島戦後に同日に現役引退を発表した巨人松田宣浩内野手(40)をねぎらった。「40歳までは(選手で)やりたいこだわりは強かったのでね。彼は。それでジャイアンツに行ったんですけど。この先、野球に関わっていく人生を考えれば1球団で終わるよりも、2球団で終わる方が僕はいいと思う。他球団を見るって大事なので、そういう経験ができたことは良かったんじゃないですか」と語った。

松田は05年ドラフト希望枠でソフトバンクに入団。巨人へ移籍した今季は1軍で11試合に出場し、14打数1安打だった。小久保監督は「どこに行ったからって変わる子じゃないと思いましたけど、思うような結果が出ず、2軍暮らしの方が長かったでしょうけど、間違いなく2軍の選手に良い影響を与えたプレーヤーで終わったと思いますね」と松田の野球人としての姿勢に目を細めた。

元チームメートでもあり、侍ジャパンでは17年に小久保監督は日本代表監督、松田は選手としてお互いに日の丸を背負って戦った。小久保監督は「やっぱ、彼抜きでは考えられない編成だった。世界一にはなれなかったですけど、いろんな選手を呼ぶ中で彼の存在はすごく大きかった。彼みたいな常に元気を出す選手がいるっていうのはすごく心強かった。ほんとに感謝していますね」と話した。

27日には小久保監督の方に、松田から直接電話もかかってきたという。小久保監督は「『お疲れさん』という言葉をかけましたし、(今後は)『どうすんの?』って聞いたら、濁されましたね。聞かん方が良かったなって」と笑顔だった。

 

▽ソフトバンク本多雄一2軍内野守備走塁コーチ(38=同期入団で現役引退する巨人松田について)「(現役時代は)仲間ではあるんですけど、ずっとこの人には負けたくないなと思って、僕は松田さんの背中を見てきた。同期として、戦友としてほんとうにお疲れ様です」

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