オリックス山崎颯一郎投手(25)が、大阪・舞洲の球団施設でリハビリをスタートさせた。「左腸腰筋の筋損傷」と診断され、出場選手登録を抹消。10月18日開幕のクライマックスシリーズ・ファイナルステージに向けた復帰プログラムが組まれており、山崎颯自身も「間に合わせるつもりでいます」と明言。2日ぶりのキャッチボールや上半身のトレーニングなどに取り組んだ。

ここまで必勝継投の軸を担い、登板53試合で27ホールドといずれもチームトップの成績を残していた。「シーズン終盤に左股関節に少し違和感があったんですが、深刻なものではないと思っていました。でも今回診ていただいて、炎症なども出ていましたし、まずはしっかり治そうと思います」と語った。19年8月に右肘の手術を受けたことから、右肩、右肘などの違和感には注意を払ってきた分「下半身への気遣いが少しおろそかになっていたんだと思います。今回のケガで、より自分の体を知ることができました」と前向きにとらえ、CS復帰を目指してリハビリに励む。

山崎颯といえば、リーグ3連覇を決めた20日ロッテ戦(京セラドーム大阪)の優勝決定シーンがネットで話題に。最後の打者のブロッソーを空振り三振に取り、グラブを高々と放り投げてマウンドに突進してきた捕手の森と抱き合った。しかし天井高く放り投げたグラブはいったいどこへ行ったのか? と気にしていたら、二塁からマウンドに駆け寄る途中で安達がキャッチ。「28個目のアウト」を取った冷静さが、ファンから称賛された。

「だって、そこにグラブがありましたから」と安達。山崎颯に駆け寄ろうとしていたが、目の前にグラブに落ちてきた。「取れるかな…取れるな…と思って取りました。道具は大切にしないと」とベテランらしい金言。大事なグラブを救ってもらったイケメン右腕は「どこに行ったのか、気になっていました。さすがです」と感謝しきりだった。

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