日本ハムは3日、井口和朋投手(29)に来季の契約を結ばないことを通達した。

2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で取材に応じた井口は、今後について「トライアウトを受けるつもり。体自体は元気なので、そこがやっぱり現役続行を考えている一番の理由ではある」と明かした。慣れ親しんだ鎌ケ谷で行われる11月15日の12球団合同トライアウトに参加予定だ。

日本ハムでは8年間プレーした。「憧れたプロ野球の世界だったので、まず入れたこと。特殊な仕事ではあったんですけど、責任を持って仕事に向かうってことが初めてだった。8年間勉強させてもらって良い機会だった」と球団へ感謝。印象に残っている登板は「1軍で勝ってる場面とかすごく良い場面で投げさせてもらっている時期もあった。『このためにやってたんだな』って思いながら投げてました」と思いをはせた。

今季は開幕1軍メンバーに入り、5試合に登板したが、4月19日に抹消。以降は2軍暮らしが続いた。「毎年課題なのが4月5月は苦しむ。そこで苦しんで6月くらいから状態は上がってきたんですけど、この年になったら勝ちで投げられるというか、計算できて初めて1軍に上がるので。チームに求められる選手じゃなかった。現実を見せてもらった」と振り返った。

井口は東農大北海道オホーツクから、15年ドラフト3位で日本ハムに入団。主に中継ぎとして腕を振り、21年には43試合を投げて防御率1・86とキャリアハイの成績で勝利の方程式の一角を担った。プロ通算217試合に登板している右腕は今後、他球団での現役続行を目指して練習を続けていく。

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