日本ハムは3日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で井口和朋投手(29)と育成の姫野優也投手(26)に来季の契約を結ばないことを通達した。取材に応じた両選手は率直な心境を明かすとともに、現役続行を目指すことを表明。11月15日に鎌ケ谷で開催予定の12球団合同トライアウト受検へ向けて練習を継続していく。

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姫野は素直な心境を吐露した。「僕は本当に感謝しかない。こんな僕を拾っていただいた球団には感謝しかないです」。戦力外通告を受けた直後は同僚や2軍首脳陣、チームスタッフ、球団職員ら1人1人にあいさつ回りした。

15年ドラフト8位で大阪偕星学園から入団してから8年。外野手としてスタートし、20年オフに育成選手として再出発。21年シーズン途中で投手へ転向した。思い出に残るのは「投手として鎌ケ谷で投げた初登板。注目を一番浴びたんじゃないかな、人生の中で」と最速155キロだった21年9月7日のイースタン・リーグ巨人戦を挙げた。

苦い思い出は昨年3月16日の西武とのオープン戦。「(新庄)監督がチャンスをくれたのに、つかめなかった自分がいたから」と1軍レベルでの初先発は1回5失点。その悔しさも他球団で現役続行を果たして晴らしたい。「(投手転向)当初の球を投げてオッて思わせたい」と投手デビューした鎌ケ谷での12球団合同トライアウトを見据えた。

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