ロッテは勝てばCS進出決定の大一番でオリックスに負けた。

これで、最終戦の敵地楽天戦で勝つか、引き分けるしかない状況に。「10・9最終決戦」に向け、吉井理人監督(58)は「特に何も変わらないです。ここで何か考えても結果が変わるわけではないので、どうしたら勝てるか、しっかり考えて明後日に臨みたいと思います」。選手の特徴や状態、相性などを考慮し、今季142試合で141通りの先発オーダーを組んできた「カメレオン打線」を熟考する決意だ。

先発西野の投球には「めっちゃ良かったです。何も言うことはない」とたたえた。初回に味方失策で先制を許し、同点の4回には2死走者なしから杉本の左越えソロで勝ち越されたが、7回5安打2失点(自責1)。試合前まで42勝27敗2分けと大きく勝ち越してきた本拠地での接戦は望むところだった。

8回は今季41ホールドで最優秀中継ぎのペルドモ。9回には今月1日に体調不良で登録抹消になり、この日1軍登録した守護神益田を投入。勝負手を打った指揮官は「逆転の可能性があるので、あれ以上点をやらないというところ。あと1試合しかないので、そこは行くところだと思った。2人ともやられましたけれど。勝負をかけたんですけれど…」。信頼を置く2投手の失点は痛恨だった。

前日6日に今季チーム最多21安打12得点の打線も、散発4安打。初回に石川慎が放った左中間への適時二塁打の1点だけだった。最終戦は142通り目か、それとも。前年5位だったチームを、一時は貯金を13まで増やした吉井監督にとっても、就任1年目の集大成の采配となる。【鎌田直秀】

▽ロッテ西野(7回8奪三振2失点も、4回は杉本に勝ち越しソロ被弾)「やれることはやりました。ただ、杉本選手の場面、ツボを持っていることは分かっていたのですが…。あそこがもったいなかったなと思います」

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