社会人野球のENEOSで、今秋ドラフト上位候補の度会■(■は隆の生の上に一)輝内野手(21=横浜)がDeNA戦に「1番三塁」で出場した。名前がコールされると、球場に詰めかけたDeNAファンから大きな拍手が送られた。この試合は変則ルールでDeNAが13イニング守備に就いたため、7度打席が回ってきた。

第1打席はDeNAのエース今永昇太投手(30)との対戦となった。初球の148キロ直球をはじき返すも、打球は遊撃を守る林の正面を突く遊ゴロとなった。痛烈な打球に場内からはどよめきの声が上がった。

第2打席は大貫晋一投手(29)との対戦。カウント1-1から138キロのボールをまたしても痛烈に打ち返した。打球は二塁ベース寄りの遊ゴロとなり、林のグラブをはじいた(記録はエラー)。

両チーム無得点で迎えた5回の第3打席も大貫との対戦となった。カウント2-1からの3球目、137キロのボールを巧打するも、打球はライナーで三塁宮崎のグラブに収まった。この打席も強い打球が野手の正面を突き、悔しさのあまり天を仰ぎ、膝に手を付いて悔しさをあらわにした。

3打席続けて大貫との対戦となった第4打席では、初球143キロの直球に詰まり、三邪飛に倒れた。

第6打席に待望の初安打が飛び出した。8回2死二塁、伊勢大夢投手(25)の直球を詰まりながら中前に打ち返すと、ダイビングキャッチを試みた中堅蝦名のグラブからボールがこぼれ落ちた(記録は適時二塁打)。この間に度会は二塁に進塁し、隙のない走塁も見せた。

この日最終打席となった9回の7打席目では、横浜高の先輩に当たる石川達也投手(25)との対戦になった。カウント2-1からの4球目、143キロ直球を芯で捉え、ライナー性の打球を放つも、中堅桑原の正面を突いた。7打席で1安打に終わるも、今永や大貫ら主戦級の投手に対しても痛烈な打球を放ち、強烈なインパクトを残した。

三塁の守備でも、3回までに2度の守備機会を無難にこなすなど、26日のドラフト会議に向けアピールした。4回からは右翼の守備に回った。