今季FA権を取得した広島の中崎翔太投手(31)、磯村嘉孝捕手(30)、上本崇司内野手(33)の3選手が権利を行使せずに残留することが20日、分かった。

攻守に正捕手争いに加わるだけの能力を持つ磯村だが、今季は主に3番手捕手として1軍の戦力となった。シーズン終盤には代打などで存在感を発揮。出場機会が限られるチーム状況にも、CSファイナルステージ敗退後、残留を明言した。

「来年もカープでお世話になります。いろんな考えはありますけど、今までお世話になったし、このチームでもう一度優勝したいので」

内外野を守れるユーティリティー性に加え、今季は4番を任せられるなど打力でも存在感を示す上本も、阪神戦後に「取りに来る球団もないと思うので。行く球団ないので、ここにいます」と謙虚に残留することを明かした。

今季35試合に登板し、1勝7ホールド、防御率2・73とブルペン陣を支えた中崎は「今終わったばっかりなので、僕が話せることはない」と言葉を選んだが、残留を基本線としている。