故障禍に見舞われたオリックスに、朗報だ。

右ふくらはぎを痛めていた安達了一内野手(35)の日本シリーズ復帰に、メドが立った。

11日の紅白戦で途中交代し、球団は18日に「右ヒラメ筋の筋損傷」と発表。ロッテとのCSファイナルステージ全4試合を欠場したが、20日から打撃練習を再開した。22日も大阪・舞洲で打ち込み「明後日(24日)から走り出します。(ケガをした当初から日本シリーズには)間に合わせるつもりでいました」と明かした。

阪神岡田彰布監督(65)は、オリックス監督時代の恩師。11年ドラフトでオリックスは1巡目指名の東海大甲府(山梨)・高橋周平内野手(中日)を競合で逃し、再指名で東芝の内野手だった安達を指名した。当時の監督が岡田監督だった。「自分を指名してくれたので、活躍を見せたいなというのはありますね」と、プロ12年目の今もチームの中心を担う姿を披露し、恩返ししたい思いは強い。

18~21日のファイナルステージ全4試合は、京セラドーム大阪で目の当たりにした。「ユニホームは着ていませんけど。練習着で。裏で。緊張感を間近で味わいたいと。日本シリーズに合わせるからそういう緊張感を味わいたいと思っていた」とグラウンドに立てなくても、実戦カンを養っていた。実技以外の準備も怠りない。

安達といえば、リーグ優勝を決めた9月20日ロッテ戦(京セラドーム大阪)で、胴上げ投手の山崎颯一郎投手(25)が高々と放り投げたグラブを、マウンドに駆け寄りながら見事にキャッチ。「28個目のアウトを取った!」とネットで話題になった。「(目の)前に来たので、あっ、捕ろうと」とさすがの瞬発力を見せた。無事に実戦復帰し、日本シリーズでも連覇をきめる最後の“アウト”をつかみ取る。

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