絶好調男がミスターの言葉を代弁した。第7回「長嶋茂雄少年野球教室」が4日、巨人長嶋茂雄終身名誉監督の故郷、千葉・佐倉市の長嶋茂雄記念岩名球場で開催。

長嶋氏は療養のため欠席したが、28年ロス五輪での野球復活に「日本頑張れ。佐倉も頑張るぞ!」とメッセージを寄せ、巨人OB会長の中畑氏、篠塚氏ら教え子のOB9人が野球少年たちを指導した。

中畑氏は2日前の宮崎で、ミスターと過ごした44年前の秋を回想したという。2年連続Bクラスに沈み、阿部新監督の下で「クタクタになるまで」をテーマに掲げる秋季キャンプを視察。5位で終わった79年、長嶋監督の下で江川や篠塚ら当時の若手が参加した“地獄の伊東キャンプ”と重なった。

同日には阿部監督がミスターから直電を受け「2年連続Bクラスだから、厳しくやるのは当たり前」と激励された。中畑氏は「今のジャイアンツの置かれている立場というのは、我々の伊東キャンプの時に似ているんじゃない? 転換期で若い選手を鍛えなきゃいけない」と厳しさの意図を代弁した。“地獄の伊東キャンプ”の2年後の81年には、伊東組が主軸となり8年ぶりの日本一に返り咲いた。ミスターと豪華な教え子たちが“阿部のクタクタキャンプ”からのV奪回を願った。【小早川宗一郎】

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