日本ハム宮西尚生投手(38)と中島卓也内野手(32)が5日、海外FA権を行使せず、来季残留することを表明した。

宮西は現状維持の5000万円プラス出来高、中島は500万円減の2500万円プラス出来高で契約更改した。宮西は残り7に迫った前人未到の400ホールドを見据えつつ「その先も考えている」と通過点だと強調。(金額は推定)

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チーム最年長が大記録の先を見据え17年目のシーズンに挑む。残留が決まり宮西は「この16年間の評価であったり、これから先の僕に対する評価であったり、球団から良い言葉をかけていただいた。前に進む力になった」と感謝した。

3度目の左肘手術を経て臨んだ今季は7月下旬に登録抹消されるまで31試合に登板し13ホールドを挙げ、防御率2・66。復活をかけた今季を振り返り「キャンプから飛ばしている部分はあったので。僕の中では想像通りというか。よく7月くらいまで(1軍に)おったかなと」。400ホールドがかかる来季へ「1年間投げ続ける。そこは目標。400ホールドの先? 総理大臣になるとか言った方がいいっすか(笑い)。自分では何か考えています」。記録だけではない。チームを再び頂点に導くまで、ユニホームは脱がない。

新球場エスコンフィールドで登板した試合を、まだ家族に見せられていない。「ちょうど(1軍登録)抹消になって、おらんときに見に来ている(笑い)。野球に集中できる環境をつくってもらっている。ありがたいですし、まあ…見せられたら」と苦笑い。日本ハム一筋の左腕は「北海道は僕の中では切っても切り離せないもの」。24年は家族とファンに年間通して恩返しの力投を、披露し続ける。【永野高輔】

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