オリックスが第7戦で力尽き、3勝4敗で2年連続の日本一を逃した。中嶋聡監督(54)は潔く、敗戦の責任を負った。「本当にみんな全力でやってくれたのでね、負けの責任は僕が取る。僕の責任なのでね、本当によくやってくれたと思います」。試合後は相手の元へと歩み寄り、岡田監督と握手を交わした。

第2戦で好投した先発の宮城が4回につかまり5回途中5失点。打線も阪神青柳に苦戦し、8回まで無得点に終わった。「ちょっとね、青柳くんを探りに入ったところがあった、そこかなと思います」。最後に、日本シリーズならではの難しさを実感した。

今シリーズ通して頓宮、杉本らケガを抱えていた選手も多かったが、全員が全力を尽くした。「本当によく出られたなというメンバーも多かった。ちゃんとコンディションを整えてあげられなかったのが僕の責任ですし、本当によくグラウンドに立ってくれたと思います」。最後まで選手たちをねぎらった。

リーグ3連覇の偉業を成し遂げたが、2年連続の日本一にあと1歩届かなかった悔しさが残った。「悔しいですよね、勝って終わるのと負けて終わるのでは全然違いますし。2回目なんですけどね、負けたの日本シリーズで」。それでも立ち止まらない。まだまだ成長できるチームだと信じている。「今年優勝したとしても未熟な部分が本当に多いチーム。投手陣も若いですし、その点ではまだまだ本当に伸びしろあるチーム。僕の方では秋のキャンプでそれを精査しながら、上積みをしながら考えていきたいと思います」。次の目標は90~94年西武5連覇以来のリーグ4連覇。来年はまた進化したチームで、勝って終われる秋にする。【磯綾乃】

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