異国の大砲から本塁打量産のコツ吸収-。エスコンフィールド秋季キャンプ参加中の日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が8日、台湾球界で3年連続本塁打王に輝いた富邦ガーディアンズ高国輝コーチ(38)の指導を受けた。今季まで現役だった同コーチと並んでフリー打撃にも入り、飛距離を伸ばすためのきっかけをつかんだ。新たな学びを、来季飛躍の糧にする。

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引き出しを増やし、来季爆発のきっかけをつかむ。清宮は打撃練習開始と同時に、7日からキャンプに参加している高コーチから、まずティー打撃の手法について指南を受けた。「グリップを離して打ったりしていて。興味があって聞いて見ました。上の手の意識を高めるというか。返さないように。感覚がでやすかった」と収穫を口にした。

続いて、並んでのフリー打撃だ。189センチ、103キロの高コーチがリラックスしたフォームから、エスコンフィールド左翼スタンドへ、柵越えを2発。「打撃練習は3週間ぶり」とは言うものの台湾球界で14、15、16年と3年連続本塁打王に輝いた力は健在だ。清宮は「丁寧に打っているなっていう印象。力任せというか形を確認して。野球からも少し離れている中でも、ああやってしっかり振れるというのはさすが」。力感なく遠くへボールを運ぶ姿に、刺激を受けた。

同コーチには、上半身の力を使い過ぎていると指摘され「もう少し下半身の力を使った方がいい。股関節の力を使って。下半身の力を使えば上半身も連動してくる」と助言を受けた。左右の違いはあれど、08年北京五輪や2度のWBCを経験した台湾の大砲の言葉に、清宮は「いろいろな話を聞くことは好きだし大事。1つ引き出しが増えた」と感謝した。

万波に加え、野村も侍ジャパンに追加招集された。1学年下の後輩たちのチャレンジに「行くからには頑張って欲しい」とエール。今オフは米国のトレーニング施設「ドライブライン」への初訪問も予定している。貪欲に新たなエッセンスを取り入れ、自らを進化させていく。【永野高輔】

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