「第52回三井ゴールデンクラブ賞」の受賞選手が10日、発表され、パ・リーグ遊撃手部門では西武源田壮亮内野手(30)が選出された。6年連続6度目の選出となる。

3月のWBCで、試合中走塁で右手小指を骨折。シーズン開幕は間に合わず、1軍合流も5月下旬になった。源田は球団を通じ「受賞を聞いて率直にうれしかったです。開幕からの出場がかなわず、試合数、イニング数が少ない中でも選んでいただけたことは本当に光栄です。来シーズンも全力でプレーし、また受賞できるように努めます」とコメントを寄せた。

今季は100試合の出場で、失策数は9だった。「らしからぬ」ミスもあったものの、さすがの技術も何度も見せた。

圧倒的だったのは7月中旬の長期ロード。ほっともっと神戸、京セラドーム大阪、北九州、ペイペイドームと5試合で4球場を使う変則日程ながら、自慢の遊撃守備で25度のアウトに絡んだ。北九州のソフトバンク戦では9回、難しい打球を3つ処理し、2点差の試合を締めた。

松井稼頭央監督(48)はそのロードを終えて「すごかったね。特に北九州の時は、けっこう難しい打球を立て続けに」と絶賛。源田は「北九州の土はけっこうパサパサしているんで、ほぼイレギュラーします。いつも特に注意しています。あの日は雨の後だったので、少し湿ってて良かったです。土のグラウンドでは捕る場所とか、ちょっと工夫しています」と振り返る。今回もオリックス紅林と1票差での受賞。ライバル球団の若手たちも猛追してきているが、まだまだ熟練の技術で「源田たまらん」を見せつける。【金子真仁】