日本ハムが12日、初めてエスコンフィールドで行った秋季キャンプを打ち上げた。

清宮幸太郎内野手(24)は、11日間で計10万1600人が訪れた来場者に感謝。日本全国の小学校に6万個のグラブ贈呈を発表したOBのエンゼルス大谷翔平投手(29)の行動にも刺激を受け、将来の恩返しプランを口にした。

  ◇  ◇  ◇

大観衆に見守れながらの11日間が、幕を閉じた。グラウンド上での手締めは、抽選で選ばれたファン30人も参加。最後はスタンドに集まった1万600人と盛大に一本締めした。

新球場に多くの観客を入れての異例の秋季キャンプ。清宮は「やっぱりたくさんのお客さんに来ていただいたことが一番違う。緊張感、モチベーションも上がる。いい環境でやらせてもらったかと思います。来年もここでやってみたい」と来季の継続を希望した。

足を運んでくれたファンへの感謝の思いは、いつか形にして返す。球団OBのエンゼルス大谷は小学生への大量のグラブ贈呈を発表。清宮は「僕もそういう影響力がある選手になりたいと思ってますし、いずれは、そういうことをたくさんやりたいですね」と思いを明かした。

熱い声援、時には拍手を受け、選手としても有意義な時間を過ごした。特に守備面は、新任の谷内内野守備走塁コーチの指導を受け、感じることがあった。「僕たちの性格も分かっていると思うので、それに応じて接してくれているなと思いました。その中で、きついときでもやり続けるっていうことを学んだ」。守備中心の練習メニューで、難しい新球場のバウンド処理の感覚に慣れると同時に、地味な練習を継続する大切さを、あらためて感じた。

2年連続最下位にもかかわらず、10万人超の観衆が訪れた。その思いを背負い、来季に備える。「このキャンプでやってきたことを継続させるということ。すごくいいキャンプを過ごせましたし、オフにつながると思う。いい12、1月を過ごせたら」。たくさんのエールを、逆襲の24年につなげる。【永野高輔】

【関連記事】日本ハムニュース一覧>>