オリックスの曽谷龍平投手(23)が1日、地元奈良県の斑鳩町を表敬訪問した。中西和夫町長らから拍手で出迎えられ、笑顔も見せた。

ルーキーイヤーの今季はプロ初登板を含む10試合に登板。シーズン最終戦の10月9日ソフトバンク戦ではプロ初勝利も飾った。中西町長らに「今年はプロ野球選手としての1勝を達成できた。それでも苦しいシーズンだった。4月に初登板をしたが、プロの壁を感じた。どうしたらうまくいくんだろうと苦しみながら練習した」と1年間の結果を報告した。

報告の場にはプロ初勝利のウイニングボールも用意し、披露。「1勝をあげてホッとしている」と笑顔も見せた。サイン色紙には来季の目標「1軍完走」としたため、「今年は1軍と2軍を行ったり来たりだった。来年は1軍で完走できるように頑張りたい」と決意を語った。

プロ1年目は対応力を課題にあげた。「1年間を通して先発として戦い抜くことを考えてやっていくことと、コントロールが自分にとって必要だと思った1年目のシーズンだった」と振り返った。

来季は吉田輝星投手(22)との共闘も口にした。秋田の明桜(現ノースアジア大明桜)では3年夏の秋田大会決勝で吉田擁する金足農に敗れ、高校野球を終えた。あれから5年の時を経て、吉田がオリックスにトレード加入し、チームメートとなった。吉田から「よろしくね」とラインがきたことを明かし、「一緒に戦っていけたら」と共闘を誓った。

前日11月30日は自身23回目の誕生日を迎えた。「熱が出て最悪だった」と笑ったが、「23歳は勝てるシーズンにしたい」と気合たっぷりに意気込んだ。

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